屋敷に新しい一つ目の分電盤を取り付けました。
当初は電気工事業者へ依頼したのですが狭い床下という状況もあり、
あまりにも大変な作業なので準備は自分でやってほしいとのこと。
そこで今回は自分で電線管類の準備を行い、
通線はケンさんと筆者とでを行いました。
今回設置する分電盤の役割
この分電盤は
・屋外のパナソニック製すっきりポールからの送電(CV線22sq)
・当該建物のコンセントや照明への配電(VVF2.0・VVF1.6)
・各建物への配電(CV線14sq・CV線22sq)するための中継
の役割があります。
そのため準備として
・分電盤を収容するキャビネットの準備
・当該分電盤と接続する各ケーブルのためのPF管とコネクタの準備
・当該分電盤と接続する各ケーブル
といろいろとあり、かなりの時間と労力がかかりました(汗)。
電線管設置と通線作業(DIY)
スッキリポールから分電盤までのPF管埋設
今回の工事に伴い事前にPF管を埋設しておきました。
CV線が22sqだとPF管のサイズは36がベターということで、
未来工業 のミラフレキSSシリーズ『MFS-36K』を用意。
屋外は埋設だけでPF管36サイズを約25m使用しました。
PF管へCV線の通線作業
電柱から今回の分電盤までの距離は約34m。
距離が長いので、電気工事屋さんのおススメでCV線は22sq・3芯を用意。
メーカーは空港や駅などの公共機関でもよく目にするフジクラにしました。
CV線は切り足しができないとのこともあり、厚意で電気屋さんが切り売りをしてくれることに。
大変ありがたいことです。

埋設前に電気工事屋さんが置いていってくれたフジクラCV22sq3芯・50m巻
ちなみに切り売り単価は800円/m。
床下の配管(PF管の設置)
屋内まで埋設したPF36は屋内で床下配管とします。
残念ながらPF管36サイズは1巻30mなので、分電盤までは届かず・・・。
もう一巻PF管36サイズを購入するというのは気が引けてしまいます。
そこで都合のよいところで、PF管36サイズをPF管28サイズへダウンサイジングしました。

PF36をPF28へサイズダウンする変換アダプター(未来工業,MG-36D,異径アダプター)
MG-36Dは”厚鋼用サイズダウン”と記載がありますが、
PF28サイズはコネクタなどのネジ規格がG1。
PF36サイズはコネクタなどのネジ規格がG1 1/4。
これを覚えておけば今回のように変換アダプターを様々なシーンで応用できます。

PF管36サイズ側-G1 1/4 (未来工業,MG-36D,異径アダプター)

PF管28サイズ側-G1 (未来工業,MG-36D,異径アダプター)ジョイントナット(未来工業,CDJ-36
ジョイントナット(未来工業,CDJ-36)を中間に、
左側へMG-36Dを接続してPF28用コネクタ(未来工業,FPK-28YK)を接続。
右には直接CDJ36とPF36用コネクタ(未来工業,FPK-36YK)を接続。

ジョイントナット(未来工業,CDJ-36)を中間にして両端にコネクタを接続。
CV線の通線
電柱からCV線を押し込み、もう一人が通線ワイヤーで引っ張ります。
ちょうどPF36とPF28との変換ポイントまでが電柱から25mだったので、
30mの通線ワイヤーで引っ張ることができました。
まずは『高い場所から低い場所へ通線する 』という方針で、通線ワイヤーをメーターボックスまで通します。
次にすっきりポールのメーターボックスから通線ワイヤーでCV線を引っ張ります。
通線ワイヤーの先にCV線を巻きつけて、メーターボックスからCV線を流し込みます。
同時にPF管36の端から筆者が通線ワイヤーを引っ張ってCV線を引き込みました。

パナソニック製の埋設対応すっきりポールへ通線ワイヤーを通したところ
さすがにCV22sqは重い・・・。
男二人で30分くらい掛かりましたが、無事通線完了。

通線ワイヤーでCV22sqをPF管36サイズ内へ通したところ

床下は狭く、通線作業がしづらいので適度なところにカップリングを用意して作業性を高めます。

CV22の通線完了。予定通り16mほど余りました。
分電盤へCV線を接続(電気工事業者施行)
ここからは電気屋さんのお仕事になります。
その場で余ったCV線から適度な長さをカット。
分電盤に接続して無事作業終了。

キャビネットへ収容したパナソニック分電盤75A18+2 フタ付 コンパクト21シリーズへCV線22sqを無事接続
このキャビネットは以前レポートした日東工業S20-75-1_Kを加工したものです。
分電盤設置にかかった費用

分電盤設置にかかった費用(請求書の該当部分抜粋)
前述のとおりスッキリポールから分電盤までのCV22線を切り売りで購入したため、
800円/m×34mで27,200円。
漏電遮断器(テンパール工業GB-73)とその取付が20,000円
分電盤の設置費用は施主支給だったため工賃のみ5,000円。
分電盤を収容するキャビネットに加工(PF管コネクタ用ホール)が20,000円(詳細はコチラ)。
新しい分電盤設置に伴い他の建物への配電が止まってしまったのでCV8sqで仮配線。
工賃込みで10,000円。
分電盤設置で生活必需品にも恩恵
やっとブレーカーが落ちることなくご飯を炊くことができます。
もちろん保温中でも他の電気機器への影響はありません。
以前は炊飯中に古いブレーカーが落ちて、何度となく惨めなご飯を食べていました・・・。

象印マイコン炊飯ジャー 極め炊き 5.5合 NS-WB10-CA
そしてカセットコンロとケトルももう不要。
これからは手軽に電気ケトルで瞬間湯沸しができます。

ティファール(Tfal) 電気ケトル ニューヴィテス プラス(Vitesse+)