屋敷林管理、春編のまとめです。
昆虫類やマムシなどが活発に活動しないこの時期までに済ませたいところです。
わずらわしい蚊や蜂などに悩まされることなく作業ができるのもこの時期まで。
1.不要な雑木の除去
冬の雑木対策|屋敷林の管理 同様ですが、
雑木対策として不要な幼木は除去します。
アラカシ
毎年多量に落ちた種から新芽が現れ、
さらに根からも新たな芽が増えるのでかなりやっかいです。

アラカシの幼木があたり一面に広がっています
できるだけ手で抜くように努めています。

手で抜いたアラカシの幼木
樹高が40cm以上になると人力では難しくなります。

手では抜けたいアラカシの幼木
そこで剪定ばさみ(岡恒NO.103)か太枝切鋏(SGFL-3またはSGFL-1)で対処します。
アカメガシワ
生長が早く放置するとどんどん大きくなり、
しかも強靭な根を張る(根取りは相当大変な樹木の一つ)ので早めの対処が必要です。

アカメガシワの幼木
枯れているとおもいきや、春になるとひょこっときれいな赤~緑の葉を表します。

若葉は食用となり、和え物やおひたしにもなるそうです
1mくらいまでであれば手で容易に引っこ抜けます。
エノキ
落葉高木のエノキ、春になるとそろそろ新芽が吹いてきます。
できればそれまでに、必要な枝打ちや伐採をしておきます。

エノキの若葉
カクレミノ(カシワミツデ)
成長力は強いですが、割と簡単に枝打ち・伐採ができる樹木のひとつです。
2mくらいまでであれば手で容易に引っこ抜けます。

カシワミツデ・カクレミノの幼木
クスノキ
アラカシ同様、種だけではなく根からも幼木を生やすやっかいな樹木のひとつ。
40~50cmまでの幼木なら手で抜けます。

クスノキ幼木
クスノキ幼木の幹は樹高が30cm程度くらいまでは赤身を帯びているのですが、
それ以上になると幹が赤紫色を経て緑色へと変化していきます。

左がまだ細いクスノキ幼木、右がちょっと太ってきたクスノキの幼木
緑色になる頃には幹がしっかりとしてくるので、もう手では抜きにくくなります。
2.タケの伐採・根取り
冬に続けて、この時期もタケの伐採と根取りは行う必要があります。
何度も刈ったり、根を取っていたためか昔ほどの勢いはなくなっています。
その証拠の一つとして茎が短く、葉が小さくなりました。

タケ
かわいらしいように見えますが、放っておくとまた竹林化しかねません。
見つけ次第、根から取り除きます。

根取りで溜まった竹の根
取った根をそこらに放っておくと、また成長してしまう場合があるので乾燥が必要です。
そこで根取りで集まったタケの根は日当たりのよいところで天日干しします。
乾燥して根がボソッと折れれば、もう死んでいるので大丈夫。