また新たに土壁へ穴を開けてプールボックスを取り付ける工事です。
既存建物に穴を開ける作業はとても神経を使います。
全体の流れ
- プールボックスに全ネジパイプCDP-36を通すための穴あけ加工を施す
- 土壁に穴をあけて全ネジパイプ(未来工業のCDPシリーズ)を通す
- 反対側の面に当て板を用意し、同じく全ネジパイプに合わせてホール加工
- プールボックスから屋根裏へ配線できるようプールボックスにVE管用コネクタホール加工
- プールボックスを取り付けて、壁の両側からネジで固定
- 天井にVE管が貫通するホールをあける
- プールボックスに2Kコネクタを取り付けてVE管を天井から接続
- 最後に天井に突き出したVE管に2Kコネクタを取り付けて作業完了
プールボックス背面の穴あけ加工
今回取り付けるプールボックスはPVP-1510M。
背面にCDP-36 が取り付けらるよう、ホール加工します。
ホールソーサイズは42mm。(ホールソーサイズ早見表はコチラ)

全ネジパイプCDP-36を取り付けるためのホール加工
土壁に全ネジパイプを通す
今回も前回同様、土壁に穴をあけて未来工業の全ネジパイプCDP-36を通します。
1.土壁に6mmの下穴を作る
柱と壁とのチリ幅が15mm。
ホールソーで穴をあける際にドリルガイドが一部しか柱に当てられないため、
ドリルガイドにゲタとして15mm厚の木材をビスで固定します。
そしてまずホールソーで穴をあける前に、下穴として6mmのドリルビットで壁を貫通させます。
穴あけにはいつもの充電式電動ドリルドライバ、マキタDF458DZ。
ドリルガイドはいつもの筆者マストアイテム、
神沢鉄工(カンザワ鉄工) ドリルスタンド/インパクトガイドK-801-3。
下穴用のドリルビットはスターエム インパクトビット ミドル 6mm (7M-060)

マキタDF458DZ+カンザワ(神沢鉄工)K-801-3+スターエム インパクトビット ミドル 6mm (7M-060)
柱と壁に垂直にドリルガイドを合わせて、土壁に穴を開けていきます。
2.下穴に沿って41mmに穴を土壁にあける
次に『ドリルドライバ+ドリルチャック+ホールソー』の組み合わせ。
先端工具のホールソーは前回同様レクソン41mmバイメタルホールソー。

マキタDF458DZ+カンザワ(神沢鉄工)K-801-3+レノックスバイメタイルホールソー41mm

土壁へCDP-36用に開けた41mm径の穴。
穴あけ完了。以前に開けた穴などがあり、少々見た目は悪いです。
当て板を用意
壁の反対側にあいた穴に当てる板を作ります。
プールボックスにVE管用コネクタホール加工
プールボックスから屋根裏へ配線できるよう、プールボックスにVE管用コネクタホール加工。

プールボックス加工図面

VE管用コネクタ(2K-28)のホール加工

VE管用コネクタ(2K-28)をプールボックスに取り付けたところ
プールボックスを壁へ取り付け
加工したプールボックスを壁に取り付けます。
そしてCDP-36のネジを締めます。

正面から見たところ。

取り付けたプールボックスを側面からみたところ
柱にピッタリ、収まりました。
天井にVE管が貫通するホールをあける
まずホールソーで穴をあける前に、下穴として6mmのドリルビットで壁を貫通させます。
今度はボディが軽いマキタインパクトドライバTD148を使います。
ホールソーで穴をあける際に天井の廻縁があってドリルスタンドが当てられません。
そこでドリルガイドに36mm厚の木材をゲタとしてビスで固定します。

マキタTD148DZ+カンザワ(神沢鉄工)K-801-3+スターエム インパクトビット ミドル 6mm (7M-060)

天井に一つ目の下穴をあけたところ
次にVE28を通すためのホールソーを用意。サイズは34mm。
そして天井板を下からホールソーである程度掘り、
その後天井の上からホールソーで貫通させます。

天井からホールソーで穴あけ

VE管用の貫通穴(天井板上からみたところ)

VE管用の貫通穴(天井板下からみたところ)
2Kコネクタを取り付けてVE管を天井から接続
プールボックスに2Kコネクタを取り付けてVE管を天井から通します。
VE管はVE-28Mを507mmにカットしたもの。

壁に取り付けたプールボックスにVE管を取り付けたところ

天井板から突き出たVE-28M
突き出したVE管に2Kコネクタを取り付け
最後に天井に突き出したVE管に2Kコネクタを取り付けて作業完了。

2K-28取付を天井に突き出たVE-28Mへかぶせたところ

作業完了
将来土壁の漆喰を白く塗りなおせば、
プールボックスがある程度部屋の空間に馴染むと期待して今回はミルキーホワイトにしました。