今回は木工作業所の床板。
こちらもあちことが元々かなりボロボロ。
その中でも今日は現代でいうところの
“床下点検口”部分にあたる床板を張り替えます。
乱雑な扱いでボロボロになった床板
ご覧の通り、ボロボロ。
一応納まっているように見えますが、ガタガタですぐにズレます。

ボロボロになった床板、材は松(マツ)材
床下へアクセスするために、
その都度バールなどで床板を乱暴にこじ開けては叩きいれていたのでしょうか。
とにかく床板が裂けるほど粗雑に扱われていたようにみえます。
不揃いな床板
床板を外すとこんな感じ。

地梁や根太が見えます。
点検口を作るに際して、なぜこんな風にしたのだろう。
隣接する床板や根太のあちこちにバンバン釘が打ちつけられていたので、
今回は現状に合わせて床板を加工することにします。
不揃いな根太
一本一本の高さが異なる
採寸したところ、前回と異なり角と直線がある程度ありました。
しかし今回はなんと根太の高さが3本ともバラバラ。
端の2本に対して、真ん中の根太は高さが10mm~15mm高い。
根太の天面は傾いている
根太をレベルで調べると根太の天面が水平に仕上げられていない・・・。

根太の天面が水平ではない
東西南北、まるで地面を測るようにどこも水平ではありませんでした。
そもそもこの建物、図ると床板はほとんど水平がないことがわかりました。
最小限の部分修理に留める
いっそうのこと床自体(地梁・床束・根太・床板など)を全て交換したい!
けど時間と手間を考えると今は時期ではないので、
今回は点検口部分だけ修繕。
対象の既存板全てを交換することにしました。
大入れルータで溝加工
中央の根太が左右より約8~9mm程度高ため、
新しい床板が根太に被るように約10mm溝加工します。
溝加工はマキタ全自動大入レルーター 2516C。

マキタ 全自動大入レルーター 2516Cで溝加工
マニュアルモードでストレートビットにて加工。
端は北側のみ溝加工。こちらは丸ノコで切れ込みを入れ、
バールで切れ込み部分を取り除いて加工。

溝加工した床板
溝加工した新しい床板を全てはめこんで作業完了。

新しい床板(杉板・赤身)をはめたところ
素人のDIYでの作業ではありますが、今回もしっかりとおさまりました。
傷んだ既存床板は再利用
既存床板、まだ使えそうなので電動工具置き用の台を作りました。

旧床板を再利用して台づくり
端材を桟に加工して、ビスで留め。

旧床板を再利用して台づくり
重い工具を直接テーブルに置くと傷がついてしまうので、
大入れルータ2516Cなどの工具用置台として活用。

電動工具置台
作業概要
作業人数・作業時間
いつも通り1人でDIY、作業時間は約3.5時間(※)。
※作業前の清掃から、状況確認などの時間含む
道具
- 自動かんな・・・日立P100FB
- スライドマルノコ・・・マキタ 1216
- 全自動大入レルーター・・・マキタ 2516C
- バール&金槌(土牛 マイティバール・角利 インテリアバール 180mm)
- 集塵機(作業前清掃と作業後清掃)・・・マキタM420
材料
乾燥後1年程度の赤身・節つきの杉板8寸×2m×1寸1分から、
780mm~745mmサイズに割った板4枚(幅240mm程度)。
難易度(手間の程度)
★★★★☆
板の加工より、掃除・採寸・検討が手間でした。