「留め」の建材、込栓とビスについてのお話。

伝統工法と現代工法の融合を「留め」の視点から考える

ここの建物では、基本的に釘が使われていません。

木組構法が基本で、柱や梁との接続・固定には込栓(こみせん)が使用されています。

長い年月に耐える留め具には、頑丈で構造材に馴染む木で作られた込栓がベストなのだと思います。

 

「留め」における現代工法

ただ、時代とともに技術はどんどん進化していきます。

今や当たり前の電気や水道などの配線や配管には、当時の伝統工法では対応できません。

また新しい工法を取り入れるにも、やはり現代のメジャーな建材の採用は致し方ありません。

そこで錆びに強く、強度のあるステンレス製ビスを検討。

 

ステンレス(SUS)とは錆びない素材、だけど・・・

ステンレス「Stainless」とはステイン「Stain(汚れ)」、とレス「Less(無い)」の造語。

「さびない」と言う意味。ステンレスは英語では「stainless steel」、直訳すれば「ステンレス鋼」。

(ステンレス協会サイトより一部引用)

厳密には「さびにくい」という意味も含まれる。←ここ重要!

ステンレスは鉄(Fe)を主成分(50%以上)とし、クロム(Cr)を10.5%以上含む錆びにくい合金のこと。

さらにCr、Niの量が多いほど錆びにくくなるそうです。ちなみにSUSとはStainless Used Steelの略です。

ステンレスの特性

ステンレス素材を選ぶ際の基準は次の6つ。

①物理的特性 ②機械的特性 ③高温特性 ④加工性 ⑤耐食性 ⑥接合性

この現場では①物理的特性⑤耐食性が高耐久性という点で重要かなと思います。

込栓(こみせん)とステンレスビスの共生でよりよい建物作りを目指す

いくらオリジナルの状態に忠実な修繕を目指すといっても、やはり時代にあった空間作りも大切。

また昔より高度の建築技術や建材も多数存在しています。

そもそも一部建物には和釘が使用されており、必ずしも込栓(こみせん)に拘らなくても・・・。

そこで

・構造を痛めない

・外観を損ねない

・強度やよりよい空間作りに寄与する

という範囲内でビスの採用をすることにします。

 

次回は具体的なステンレスビス選びについて考えます。

続きは「ステンレスビスの種類と違い」をクリック

 

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