屋敷林のナンテンや幼木などに絡まりつくノブドウ。
果実が熟しはじめるころ光沢のある緑色・青色・紫色などあざやかな彩りが楽しめます。
しかし放置しておくと絡まった木が弱ってしまうため、秋までに除去します。
- 科:ブドウ科
- 属:ノブドウ属
- 樹形:つる性落葉低木
- 樹高:現地では1m程度だが、巻きつく場所によって樹高は変わる。
- 胸高直径:~4cm程度
樹皮(基部)
- 樹皮の色:茶色
- 樹皮の形状:裂けている
葉の特徴
- 枝葉:互生
- 葉形:ほぼ円形で、3〜5裂する
- 葉幅:5〜9cm
- 葉身:6~11㎝
- 裂片の先は尖り、縁には粗く浅い鋸歯がある。基部はハート形。
- 葉の裏面は多少ざらつく(毛があるため)

ノブドウの葉表
花の特徴
夏頃に黄色い小さな花を咲かせます。

ノブドウの花(7月撮影)
実の特徴
本来は白い実がなります。
しかし実際には前述のように青色・紫色・緑色など様々な色の実があります。
これらの実は虫が寄生している寄生果です。

虫が寄生した緑色のノブドウ寄生果

虫が寄生したターコイズっぽい青の寄生果

虫が寄生した紫色のノブドウ寄生果
屋敷林内にあるノブドウの実はどれも寄生されているようで、
白い実を見たことがありません…。
ちなみに寄生していない本来の白い実ですが、食べるとまずいそうです。
ノブドウ【のぶどう】の対処
除去時期
発見したら早々に対処しないと、
ナンテンをはじめとした低木や幼木くらいならすぐにノブドウに被われてしまいます。
除去方法
除草剤で処理するより、手で引き抜くのが合理的です。
たいていは木などに絡みついているので、
つる部分を何か所か剪定バサミで切ってから手で除去します。

剪定はさみを使いながら、丁寧に絡みついた木から除去します。
あまり力まかせにひっぱると、絡みついた木の枝葉を痛める可能性があります。